目次

  1. 原文
  2. 書き下し文
手の太陽の筋
手太陽の筋は、小指の上に起こり、腕(わん)に結び、上りて臂(ひ:前腕)の内廉を循り
肘内(ちゅうない)の鋭骨(えいこつ)の後に結び、これを弾(はじ)けば小指の上に応じ、
入りて腋下(えきか)に結ぶ。
その支なる者は、後に腋(えき)の後廉に走り、上りて肩胛を繞(まと)い、頚を循り、
出でて太陽の前に走り、耳後の完骨(かんこつ:乳様突起)に結ぶ。
その支なる者は、耳中に入る。直なる者は、耳の上に出で、下りて頷(がん:顎)に結び、上りて目の外眥(がいし)に族す。
その病小指支え肘内(ちゅうない)鋭骨(えいこつ)の後廉痛み、臂陰(えいん)を循りて
腋下に入る。腋下痛み、腋の後廉痛み、肩胛を繞(まと)いて、頚に引手痛み、耳中に応じて
鳴り痛み、頷(かん)に引き、目瞑(もくめい)して、良久しくして乃(すなわち)視ことを
得る。
頚筋(けいきん)急すれば、則ち筋瘻(きんろう)頚腫(けいし)と為る。
寒熱の頚に在る者は治は燔鍼劫刺之に在り.知を以て數と為し、痛を以て輸と為す。
その腫(し)を為す者は、復びしてこれを鋭えい)す。本支なる者は、曲牙(きょくが)に
上り、耳前を循り、目の外眥(がいし)に族し、頷(かん)に上り、角(かく)に結ぶ。
その痛の過ぐ所に当たる者は、支え転筋(てんきん)す。
治は燔鍼(はんしん)劫刺(ごうし)に在り、知を以て數と為し、痛を以て輸と為す。名曰仲夏痺也。
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