治療家のつぶやき27:花粉症

目次

スギ花粉症:
ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋

スギ花粉症は日本で最も多い花粉症で、およそ2500万人が患っていると考えられています。
日本のスギ花粉は2月から4月まで飛散し、症状は花粉症の4大症状であるくしゃみ・鼻水・
鼻詰まりおよび目のかゆみに加え、咳などの喉の疾患や肌のかゆみなどが発生します。
重症化すると喘息や気管支炎などの気管支疾患や頭痛・発熱が発生することもあります。
花粉症の発生機序
アレルゲンであるスギ花粉の物質中に含まれるタンパク質または糖タンパクが、人体を構成する
タンパク質とは異質すなわち異種タンパク質であるため、それを排除しようとする反応が起こり
抗体が産生され、それによって過剰な免疫反応であるアレルギー症状を起こすと考えられています。
スギ花粉症はアレルギー症状であるため、現時点では根本治療法はありません。
したがって現在、一般には対症療法が行われています。
現在の予防手段はアレルギー疾患患者においては、こうした環境中のアレルゲンを排除するなどして、できるだけ接触しないようにすることが重要とされています。

当院の2割の患者さんは花粉症を患っています。
以前から花粉症の治療には興味があり、毎年花粉の飛散する時期が来ると奇経
治療を加える方法を行いながら試行錯誤を繰り返して来ました。
しかしほとんど反応がないので、経絡治療は花粉症に対して効果はないのだろうと
思っていました。
東京周辺の今年(2019年)の花粉飛散状況は、かなり悲惨な予報が報告されています。
15年以上毎月1回健康管理で、当院に通い続けている40歳前半の女性患者さんが、
来院するやいなや、目のかゆみと喉のイガイガとかゆみを訴えました。
彼女の気持ちは、毎年のことですので、治療で何とかして欲しい訳ではなく、耐え難い思いを聞いてもらいたいのでした。
事実、経絡治療は症状の辛い箇所に鍼を行うわけではないので、訴えられても手の施しようがないのです。
そう言う訳で、以前からこの時期になると花粉症のつらさを訴えて来る患者さんの主訴は無視せざるを得ません

したがって、この40台の女性に対する鍼も、証を立てて常と変わらぬ同様の治療を
行いました。
証は、肝虚脾実の69何型で治療を行いました。
ところが、治療後彼女、は「目が楽になった。目がパッチリ開く!」と、言うのです
私は驚いて、「えっ!!本当?」と、思わず尋ねました。
彼女ははっきりと「ええ。喉も楽になりました。」と、言って嬉しそうにうなづくのでした。
考察
何故今回の鍼治療が花粉症に効果があったのだろうか。あるいは偶然の賜物なのだろうか。
続く
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