ベーチェット病によるアフター性口内炎の経絡治療その4
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アフター性口内炎の経絡治療その4
「ベーチェット病によるアフター性口内炎1と2」で述べた患者さんは、ベーチェット病と
診断された30代から毎年必ず、草木の芽生える頃になると、その特有な症状であるアフター性
口内炎、紅斑の痛み、節々の痛み、 全身の微熱で、1、2か月間の伏し目がちな生活を強いられ続けて来ました。
しかし2016年の今年はつらい時期を初めて平穏に過ごすことができたようです。
昨年の2015年4月の始めにベーチェット病の症状を発生して以来
今年の8月4日現在まで症状はほとんど発症していません。
理由は分かりません。しかし敢えて言えば、鍼灸治療しか思い当たりません。
彼女のカルテをみると、治療は週1回で約半分は75難型の治療方を行っていました。
この治療は何度も述べて来ましたが、炎症を抑える治療法です。
「ベーチェット病によるアフター性口内炎の経絡治療その2」で述べましたが、免疫抑制剤の
イムランは服用するたびに嘔吐と下痢を起こすので、患者さんに止めるように提案し、
ステロイドも骨粗鬆症の原因になる理由で2錠を1錠に減らしてもらいました。
その結果、リバウンドを起こしたと思われますが、詳しくは上記のその2をお読み下さい。
その後、症状は安定し8月4日現在に至っています。
毎月1回の割合でT大学附属病院に通って診察と血液尿検査を行い薬を処方してもらっていますので、
「そろそろイムランとステロイドの処方を停止してもらったら」と、患者さんに提案しました。
2か月前のことです。
ところが、帰って来たのは以下のような答えでした。
「これらの薬を止めるなら診察する必要はないので、病院には来る必要はありません。」
彼女は口を閉ざしました。
私は担当医のこの言葉を聞いて、安保徹先生の以下の言葉を思い起こしました。
「医師の中には、炎症が止まっているにもかかわらず、ステロイド維持治療を続けている人たちがいます。
そのような医師達は、膠原病の患者がいつも不調を訴えるのは、病気のせいと思い込んでいるようです。
激しい炎症が起こらないのだから、多少具合が悪くてもしかたがない。それが膠原病と言う難病
と言って投与を続けています。」
8月3日の診察で血液検査の結果、炎症反応であるC反応性蛋白(Crp)の値が0.1で
先月の値と同じでした。
その結果、イムランの処方がなくなり、来月の検査でCRP値が同じであればステロイドも
減らすとの事でした。
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