原文
足厥陰之筋.起于大指之上.上結于内踝之前.上循脛.上結内輔之下.上循陰股.結于陰器.絡諸筋.
其病足大指支内踝之前痛※.内輔痛.陰股痛轉筋.陰器不用.傷於内.則不起.傷於寒.則陰縮入.傷於熱.則縱挺不收.
治在行水清陰氣.
其病轉筋者.
治在燔鍼劫刺.以知爲數.以痛爲輸.命季秋痺也.
書き下し文
足の厥陰の筋は、大指の上に起こり、上りて内踝の前(中封)に結び、上りて脛(けい:脛骨)を
循り、上りて内輔(ないほ)の下(曲線)に結び、上りて陰股(いんこ)を循り、陰器に結び、
諸筋に絡す。
その病は足大指支え内踝の前痛み、内輔痛み、陰股痛み転筋(てんきん)し、陰器用いられず。内に傷れば、
則ち起こらず、寒に傷れば、則ち陰縮み入る。熱に傷れば、則ち縱挺(しょうてい)して収まらず。
治は水を行(めぐら(して陰気を清むるに在り。
その病転筋するものは、治は燔鍼劫刺に在り、知るを以て數と為し、痛を以て輸(ゆ)と為す。命(な)ずけて季秋痺(きしゅうひ:季秋は9月にあたる。四肢では右足の厥陰にあたる)と曰うなり。
経筋第十三の項目にもどる
霊枢経脈第十の解説
このページのトップへ戻る
index1に戻る