ダイエットについて
ダイエットに関する話題は尽きることなく世間にあふれています。しかし何度も試みては失敗し
リバウンドしたと言う話もよく耳にしますので、成功した人はあんがい少ないのかもしれませんね。
だからこそ、ダイエットに関する本が絶えず出版され続けているのかもしれません。
日本経済新聞社によると、最近の世界の肥満度調査によれば、アメリカ人がトップで、日本は
155カ国中、118位でした。
日本の平均BMIは22.9で、アメリカのそれは28.7です。世界各国が日本並みのBMIの
割合になると、1億1千万人分の食料消費を抑制できると言います。
BMIは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った数値で、日本では、日本肥満学会が
BMI25以上を「肥満」と定めています。
人類は長い間絶えず空腹でした。飢えを克服するために、余分な食物は脂肪やグリ
コーゲンとして体内に貯蔵する体質に変化し、これを子孫に伝えるために遺伝子として組み込まれた
のでしょう。
戦後半世紀が過ぎて日本のバブル期を境に飽食の時代が我々を食事漬けにしました。
そのため我が国の糖尿病患者はこの40年間に約3万人から約700万人に増加しました。
厚生労働省発表による2006年11月時点の調査データによると、糖尿病の疑いが強い人は
推計820万人で、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われて
います。
何年か前、私は高尿酸値症で尿量を増やせば下がるかもしれないと食事中お湯を飲んだことが
有ります。尿酸値はこれでは下がらないということを知らなかった不勉強のせいでした。
しかし当時172cm、68、9kgだった体重が3週間程度で66kgに下がりました。
2年くらい続けましたが止めました。高脂血症はほとんど解消できなかったのがその理由です。
今現在体重は68kgです。しかし職業病とも言えますが、運動不足気味で、体脂肪と内臓脂肪が
やや多めです。
そこで少し脂肪を減らす努力をしてみることにしました。
最近話題になっているのが、南雲吉則氏の著書「空腹が人を健康にする」でしょうか。
南雲氏によると空腹になってお腹が1回鳴ると成長ホルモンが分泌され、2回鳴るとサーチュイン
遺伝子が分泌されると言います。
wikipediaによると、「サーチュイン遺伝子は、延命長寿遺伝子とも呼ばれ、その
活性化により生物の寿命が延びるとされる。飢餓やカロリー制限によって活性化
される。」と、有ります。
動物実験では与える餌を4割減らすと寿命が1.5倍増えるとのことです。
しかし変化はないという研究が、最近のみゅーすで報じられました。しかしここでは真否を問う
ことはやめます。
仮に4割の原料が寿命を1.5倍延ばすとしても、空腹過ぎる残りの人生が憂鬱になりそうです。
それはともかく、氏が言われるように私自身考えてみれば、時間が来たら空腹か否かを考えず、
機械的に食事をして来たように思えます。特に昼食がそうです。
そこで私にとって一日一食は少し無理ですので、昼食を除く一日二食で始めることにしました。
2か月経った時点は、体重は68kg前後でほとんど変化しませんでした。しかし今まで20前後
あった体脂肪が18前後に減少しました。
以前行ったお湯飲みダイエットでは変化しませんでしたので、これには驚きでした。無駄な食事を
何年行って来たのだろうかと改めて思いました。
もう一つの驚きは、空腹が何となく体に優しく感じることでした。
ここで自己弁護するわけではありませんが、全く昼食を取らないと言うわけではありません。腹が
減り過ぎると、バナナを1本食べたり、あるいはミックスナッツを6、7粒口にします。するとそれだけでお腹はおさまります。
ナッツを昼食として食べている時、思い出したことがあります。30年前になりますが、
ニューヨークで友人と宝石と真珠の輸出入の会社をつくりました。
輸入した真珠をある大手のユダヤ人経営の会社に売却したいと思い、アポイントを取りました。
昼休みしか時間がないのでその時に品物を持って来いとのことでした。
社長室に通されると、60歳代のS氏は椅子に座って何か口に運んでいました。
私が不思議そうに見つめていると彼は「これは昼食だよ。」と言って、左手を開いて中身を見せて
くれました。
中には木の実が入っていました。
それを見て当時私は「金があるのにあんな物を食っているなんてケチなのか二間がないのか何とさみしい人生だな「と、思ったことでした。
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