患者のつぶやき1
3月11日の14時46分(2011年)の東北関東大地震とそれによる大津波の大惨事が起こって既に50日が過ぎた。
しかし今もその爪痕は生々しく残っている。
福島第1原子発電所の事故は今もって制御の不可能ことを我々に思い知らせ同時に如何に大変であるかを世界中の人々に認識させました。
10年以上前に受けた講習会で、
「心経の刺鍼は代わりに心包経を使うように」と、講師の先生から教えられました。
心経の刺鍼は直接心臓に刺激が行くので危険であると言うのがその理由でした。
心は西洋医学で言う心臓に相当します。しかし東洋医学の考え方は古典が述べて
いうように、更により広い意味を含んでいます。
例えば 「心は生の本、神の変也。(六節蔵象論9)」
「心は五臓の大主也、精神の存する処也(邪客篇71)」
「心は君主の官、
神明を出る(霊蘭秘典論8」 「心は神を蔵す(宣明五気篇23に)」などと、
表現されています。
心臓の停止を死の認識とする多くの日本人にとって、上述した東洋思想が何らかの影響をしている
のだろうと思います。
「従って」と先生は言葉を続けました。
「心は五行では火にあたります。人間が使ってよいのは竈の火です。太陽の陽は使ってはいけません。」
当時の私は先生の話をただ漠然と聞いているだけでした。
この度の原発の事故が、私に先生の話を思い起こさせました。
太陽の陽とはエネルギーの元つまり核エネルギーではないのだろうか。
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