奇経とは
奇経は黄帝内経(こうてい だいけい:素問 霊枢)の中で陽維(ようい)・陰維
(いんい)・陽きょう・陰きょう・衝(しょう)・督(とく)・任(にん)・帶(たい)の
八つの脈を述べていますが、体系化して(奇經八脈)と名付けたのは「難経」であり、
二十七から二十九難にその内容を記載しています。
奇とは普通でないと言う意味で、経脈の拘束を受けない為に奇経と呼ばれます。
経絡を河川に例えるならば、12経脈と絡脈は制御システムを備えた還流する水路であるが
奇経は還流系ではない為、邪気の勢いが余って、12の正経及び絡脉を越えると、奇経に流れ
込み、その中にとどまり本流に帰る事が出来ませんん。
従ってこの治療は奇経治療を併用しなくては治りません。