四診方
1. 問診
問診は患者さんから直接得られる情報で、聞き方によって経絡治療に重要なものです。
又、五行色体表を参考にして、証の診断に役にたつような質問をすると治療が楽になるでしょう。
2. 切診
患者さんに直接触れて病の状態を知る方法で、脈診 腹診 切経の3種類があります。
私は六部定位の脈診方と上下診法を使用して治療を行っています。
時々、脈診と腹診が一致しないことが有ります。どちらを重要視するかは、各人の治療方が有ると思いますが、私は脈診と腹診が一致するまで治療は始めません。
この場合私は、奇経の調節を行い腹診と脈診の一致を試みます。
「難経の81難《も、参考になります。
3、 聞診
聴覚嗅覚によって診断する方法です。
4、 望診
顔色 舌肌の色などを見て診断する方法です
上で述べましたが、証の診断には五行色体表が役にたちます。
身体の臓腑と五行の関係は以下のように分類されています。
五行
木、火、土、金、水。
五臓(陰)
肝、心、脾、 肺、腎。
五腑(陽)
胆、小腸、胃、大腸、膀胱。
しきたいひょうの詳しい項目については以下をクリックして下さい。
簡単に五行色体表の考え方を述べてみます。
色体表は五行論を医学に応用したもので、身体の中に起きている内臓の変化を知るのに重要な手掛かりになります。
つまり、五行の性質に臓腑の関連する性質や生理、病理、病状を当てはめたのが色体表です。
しかしこの色体表の重要さに気が付かないのか、あるいは利用法が分からないのか、余り活用していないように思われます。もっとも、私自身も以前はそうでした。
ここで改めて少し考え直すのも一考と思い、簡単に述べてみました。
身体の臓腑と五行の関係は以下のように分類されています。
「難経《三十四難は五役(色 臭 味 声 液)について記述しています。
「五臓である肝心脾肺腎には、各々固有の声、色、臭と味を持っている。
肝の色は青、臭は、味は酸、声は呼、液は涙。
心の色は赤、臭は焦、味は苦、声は言、液は汗。
脾の色は黄、臭は香、味は甘、声は、歌、液は涎。
肺の色は白、臭は腥、味は辛、声は哭、液は涕。
腎の色は黒、臭は腐、味は鹹、声は呻、液は唾。《
肝は何故色を司るか。
肝は身体の循環器系を司るために、皮膚に色として現れ、 緊張してくると青くなり、逆上すると赤くなり動悸につながる。
赤い顔は危険な信号です。水分の停滞では黄色くなります。黄疸のようですが、これは柑皮症のようなものです。
利尿すれば改善します。
ミカンの中身は保水力があり、水分を身体に貯めて喉の渇きを潤しますが、しかし多く食べると、 身体に水を貯めてしまい、黄疸のように黄色く発色したりします。
逆にミカンの皮は利尿作用があります、よって柑皮症時はミカンの皮を食べれば良いのですが、新鮮な皮は刺激が強すぎて食べられません、よって皮を干して、陳皮という形にして漢方薬として用いています。
貧血状態では白くなります、これは血虚です、 身体は金属のように冷たくなります、血虚だから痩せています、上健康な色白なのに、腎虚で鬱血を起こし、これが目の回りに現れ易く、眼にクマとなります。またストレスで脳下垂体の中葉からメラニン刺激ホルモンが分泌され 顔のメラニン細胞が反応して黒くなります。しかもこれは単なる黒ではなく煤が付いたような黒さになるのです。
これをいくら高い化粧品で隠すのは大変です。
腎虚の治療で白く美しい元の肌になります。
五 悪風 熱 湿 燥 寒
肝:
木は葉の色を変え、華は色を付けるように、全ての色の起因である五色の変化は「肝《が司ります。
心:
心は虚していても、実していても熱を出す臓です。熱は体臭を発散させます。たがって、匂いは「心《が司ります。
よって五香は「心《に起因します。
体臭を発散している人は、心臓に変動(病)が来ていると診ます。疲労が原因でしょう。
香水は臭いを消す手段ではありません。心の変動を改善すれば、自ずから臭いは消えます。
(3)五香(病人の体臭、口臭)素問金匱真言論
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水 五香 ソウ 焦ショウ 香コウ 醒セイ 腐フ
これは病人が発する体臭です。 体臭で病気が分かります、 嗅覚は非常に古くから存在していて、水生動物以来の関係で、 物質をいったん鼻粘膜に溶かしてからこの液体の匂いを感受していて、 溶けない物質は感じない。また嗅皮質は大脳辺縁系に属しており、 本能行動(食事や性行動)や情動行動(怒りや喜び)などと関係がある、 かなり原始的であるが重要な感覚です。
よって本能や自立神経に影響が大きく、 東洋医学では味と香りは漢方薬に重要な要素になっています。
肝木のは松葉を折った時の匂いです、 青臭い匂いです、 心火の焦は焦げた匂いで、 運動した後や心臓に負担を掛けた時の後に良く匂う香で焦げ臭い香りです。 脾土の香は甘い匂いで、若い人で香水も付けないのに、 たまにこんな腋臭の人が居ます、 疲れないように気を付けて下さい。 肺金の醒はアルミの弁当箱をなめた匂いです、 生臭いにおいです。 腎水の腐は腐った匂いで、唾で皮膚を擦った匂いです、 俗に言う老人臭です、 体臭を上手く消す方法は何か。 これらの匂いを消す方法は、昔はお風呂に入らなかったためか、 体臭の多い外国の人が香水という形で実証しております。 甘い香りのシャネルの5番は白人独特の生臭い体臭や焦げ臭い体臭を消します、 だからこれには相生関係の甘い香りが良いのです。 しかし甘い香りも、相克の関係にある腐れ臭いのや青臭いのは余計に臭く感じさせます。 だからお年寄りに多い腐れ臭い体臭の人や心臓系の焦げ臭い体臭の人には 相生関係にある柑橘系の香水ブルガリなどを用いていれば良いことは理解できます。 臭気は抑制回路が働くために匂いは順応が早いのです、 だから自分の体臭は感じませんし、 これら体臭は、心「火《の発熱を抑えれば無くなります。 だから香水より治療をお勧めしたいですね。 近くの体臭や口臭の強い人には、早く鍼に罹りなさいと進めて下さい。 (4)五味(病人の好み、要求の味)素問陰陽応象大論 代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水 五味 酸サン 苦ク 甘カン 辛シン 鹹カン これは食べ物の味付けの呪文です、味を合せる事で食品の嫌な味を消したり、 表現したい味を引き立たせたりするものです。 現代栄養素はタンパク質、脂肪、糖質ですが、 古代の栄養素として考えたのが五味です、 この五味がその関係する臓腑に入り養う、 よって身体を維持するための必要素と考えられています。 よって五味は普段から食べている五畜、五穀、五果、五菜と直接関係してくるのです。 これは面白いですよ。 そこに五色が加わり人による嗜好が変わってきます、 これは時間により、季節により、年齢により変わってきます、 特に妊婦さんはこれが激しいようですね。 「木《の酸味は肝を養います、 酸は肝臓でクエン酸回路を活発にさせてエネルギーを効率よく働かせます、 だから疲れが取れますし、酸は唾液を出させます、 あのスッパイ赤い梅干を想像してみてください、 舌の両脇から唾液がジュワット出てきたでしょう。 唾液分泌は自律神経の作用です、 特に奨液性の唾液は副交感神経の働きです、 だから落ち着くことも出来るのです。 またこの様に自律神経も意思で扱える部分もあるのです。 酸味を和らぐのには塩です、 昔の酸っぱい夏みかんは塩を振りますと甘く感じられたものです。 「火《の苦味は心を養います、 苦いものは毒や危険なものとして、子供は嫌いますが、 歳を取ると心臓を助けるためか、苦い物に手を出します、 特に鎌倉時代に宋から、長寿の薬として、お茶が輸入されました、 この時代のお茶は薬です、苦いものには蕗の頭があります、 これは多いと発癌剤ですが少量では大人の味です、とっても美味いですね。 千振があります、千回振っても苦い、現在は薬師法で一般販売は禁止ですが、 目薬の木は未だ大丈夫ですが苦いので眼よりも心に効くのではないのかな。 狭心症のニトロも舌に痛みを感じないと効果が無いのです、 また漢方薬の心臓の薬の六神丸もかなり苦いやら辛いやら 何とも言えない刺激が舌に刺さります。 しかし孔子も言葉に「良薬は口に苦く病に利あり《とありますが、 これは本当に苦かった訳ではないようです、 本当は次に続く「忠言は耳に逆らい行いに利あり《が言いたかったのです、 だから薬は苦くない方が良いのです、 松島さんも言っています、「苦い濃いより、甘い濃い《と、 お茶の濃いと恋愛の恋を掛けていますね、 このコマーシャルを観たときは、これは上手いと手を打ちました。 蛍の水も人生も甘いのにこしたことはありませんね。 しかしですよ、あの正露丸だけは別です、糖衣錠は勘弁して下さい、 あの味と匂いがいかにも効いている気にしませんか。 「土《の甘味は脾を養いますが、過剰な摂取は肉を傷ります。 現代では糖尿病に当たる消渇になります。 また糖尿病の人が低血糖になると、急いでブドウ糖のような甘い物を食べますが、 食べても小腸まで行かないと吸収されません。 あれは舌が甘味の刺激を感じ、自律神経が作用して血糖値を上げるのです。 だから血糖値を上げると、人間は満足して幸せになり、疲れも取れます。 旅の宿に着いたら、テーブルに甘いお菓子と苦いお茶が置いてあります、 これも昔からの知恵ですね。 また同じ甘味も砂糖と蜂蜜は身体に対しては作用が逆です。 砂糖は身体を冷やし、蜂蜜、麦飴は温まるのです。 だから子供達がお腹を冷やした時に起こる下痢には、この蜂蜜でピタリと治りますよ。 「金《の辛味は肺を養います、肺は五主において皮膚と関係があります、 辛味は皮膚の血行を良くし発汗もします、新陳代謝も活発になり、 身体も温かくなります。 しかし上思議なことに、辛味は舌の味覚に有りません、 辛味は痛覚が刺激されて辛く感じているのです、 だから激辛ラーメンやカレーで、しかも大発汗が起こり、 大江戸(ダイエット)にはもってこいかも知れませんね。 「水《の塩味は腎を養います、だから塩を取らないと元気に成りません、 減塩すると気力や体力が無くなります。 古代中国、前漢初の武将で蕭何(しようか)・張良とともに漢の三傑の一人、 韓信は劉邦(りゆうほう)に従い華北を平定の時の斎を攻めた時に 背水の陣を引いて有吊になっています。 この韓信が暴れ者の部下を手なずけた方法に、 その部下に特別食の減塩食を与え、弱気になったところを、 友人に説得させて改心させた逸話が残っています。 また食事誘発性産熱反応(特異動的作用)は食後3時間で熱発生が最高になる、 代謝量は蛋白質で20~40%、糖質は6~9%、脂質は5~14%です、 蛋白質が少ない食物を摂取すると、体温が上がりにくい、 そのとき塩を入れると、身体が温まります、 これは昔の東北の人の食事やロシアでも行われていた。 塩味を引き立てるのは苦汁を入れる、鹹く感じて、塩分を少なく出来ます。 しょっぱ過ぎて食べられないものや、焦げて苦いものでも、 レモン汁など酸っぱいものを掛けると以外に食べられます、 これも相生関係の例です。 またこれら相生相克を利用して、 善哉を甘くしたいと塩(鹹)を入れ隠し味にする、 西瓜にも塩を付けると甘く感じる。苦いものを食べる時は甘いお菓子を食べて、 お茶の苦味を和らげるのは茶道で、特に濃茶の時は確りと食べないと、 お茶が強烈で飲めません。 サンマの苦味も 酸っぱいカボスで消えます。 塩を多く使うと美味しく感じます、 だからレストランは塩を少し多く入れるのです、 よって外食ばかりだと塩分の摂取量が多くなるのです、 やはり味の薄い家庭料理が良いのです。 吊コックはお客さんを見て、味付けを考慮すると言われていますが、 もうこれも伝説なのかも知れません。 でも我々治療家は確りと患者の個性を診なくてはいけません、 自我を出さずに、何時も謙虚になって、観察を致しましょう。 医女チャングムさんに笑われますよ。 これは気が陽で味が陰ですから、味が濃ければ陰が強くなり、 薄ければ陰中の陽となります、よって味の薄いのを食していると、 経絡の流れを良くして、陽気も正常に働かせます。 また腎の精を消耗した時は特に塩を好みます、 登山の時の昼食は決まってカレーライスですが、 1杯目はとても美味しいのですが、2杯目は塩辛くて食べられない時があります、 これは作っている人も疲れているのだから仕方がないのですね。 この五味の元締めが脾土です、脾の力が味覚を左右いたします。 これは体調により味覚が変わるのと同じ事です。 患者さんで何時も口の中が塩っぱく感じたり、苦く感じる人が来られます、 これはある臓腑が実して、気が溢れるためと考えられています、 苦く感じるのは肝虚の人が多いのは胆が実したためなのです。 例えば塩っ辛いお漬物にお醤油をたっぷり掛けている人が居ます、 これは腎虚の人は塩も味覚が薄れてきます、よって塩を多く使います、 しかしここでよく間違えるのですが、塩の味覚が強く感じるのも腎虚なのです、 だから患者さんの問診では「塩の味覚異常はありませんか《と聞きます。 時に朝食の味噌汁や料理の味が変わる事に気付く事があります、 「最近の味噌汁は塩辛いぞ!《と言う前に「花子さん、 今日は少し休んだ方が良いよ《と優しく声を掛けて下さい、 この様にして日頃から身体のサインを見逃さないのもパートナーの勤めでもあります。 花子さんは心の中で、 太郎さん何時も私の事を気遣ってくださってありがとうと思います。 これは理想の家庭ジャン! ではどうしてこの様な感覚が起こるのかは想像の域ですが、 神経は舌の前方3分の2は顔面神経で舌の後方3分の1は舌咽神経が支配しており、 これらの神経は自律神経の唾液腺分泌神経が混在しているために 自律神経に影響があるのではないかと思われます。 以下はかなり漢方的になりますので、参考にして下さい。 素問生気通天論に「陰の五官を傷ることも五味にあり、 味、酸に過ぎれば肝気以って津あり、脾気即ち絶す《とあります。 これは五臓の病気に食品の味で酸が多くなれば肝の気があふれてきて、 脾の気が絶えてしまうと言っています。 偏食は慎むべきです、続きを意訳しますと。 食品に鹹(塩辛い)味が多いと、大骨の気が労して肌が荒れて、 心が欝状態になります。 食品に甘い味が多いと、息切れが多くなり、 色が黒くなり、腎気の均衡が乱れます。 食品に苦味が多いと、津液を乾燥させるために、 脾の気が潤わなくなり、胃気が喜び活動してくる。 食品に辛いのが多くなると、筋肉や脈が弛緩して精神までが収まらなくなるとは 緩んでしまう、みんなグニャグニャです。 だから意識して五味を確り調和した物を食して、 骨を丈夫に、筋肉を柔らかく保ち、気血の流れを良くし、 理を密にしていれば天命を全うできます。 (5)五声(病人の発する声)、 代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水 五声 呼コ 言ゲン 歌カ 哭コク 呻シン(素問宣明五気23) 五声 呼コ 笑ショウ 歌カ 哭コク 呻シン(素問陰陽応象大論5) これは病人の精神的活動と関係して発せられる声です。 発する声で精神的な変動を観察できるわけです。 「木《の呼は人を呼ぶ事で呼ぶとは病人が肝の症状として、 人を呼び付けたり命令したりします。 よく命令調の発言になるのはこの性格です、 許してあげて下さい、この性格は病気の体質です。 「火《の言は良く喋ります、常にお喋りします、 お喋りし過ぎて心が疲れます、すると無口に成ります、 一種の躁鬱病に近いのです。 でも五月蝿くて周りの人は大変です。シャラップですね。 これに対抗するのは相手にしないで、意味なく呻いていれば良いのです。 その内に相手は静かになります。 笑は心の変動です、笑うのは健康に良いはずですが、 笑い過ぎれば、松に鶯のようで、止まる木が違いますね。 「土《の歌は歌うように話します、言葉にリズムがあります、 気持ちも大らかです、聞いていて棘を感じません。 気持ちよくついウトウトします、講義を聴くにはこれが一番良い声になります、 幸せになります。机の上で気が遠くなり気絶しています。 「金《の哭は犬に口が2つ有ります、こちらもうるさそうですね。 証が決まると治療に入ります。治療の目的は上で述べたように、経絡の虚実のアンバランス
五役とは臓腑の生理的な役割をしております、
また色体表の基本になっております。
肝木は木々の葉の色を変える如く、
華が色を付ける如くに、全ての色を司る、
よって五色の変化は「木《に起因します。
心火は熱の臓です、心は虚していても、実していても熱を出す臓です、
熱は体臭を発散させます、
だから香水も手首の動脈上や首筋の体温が高い所に付けるのです。
よって匂いは心が司るとされます、だから体臭は心の熱と考えます、
よって五香は「心《に起因します。
だから体臭を発散している人は、疲れており、
しかも心臓に病が来ていると診ます、香水に頼らないで、早く手を打って下さい。
脾土は消化器系です、味は栄養素である為に味を吸収する脾が司る、
よって五味は「土《に起因します。
肺金は呼吸器系で声帯の音声は金が司ります、
よって五声は「金《に起因します。
腎水は水の臓です、体液は腎が支配します、
よって五液は「水《に起因します。
これで五行と臓腑の関係とそれぞれの役割が分かりました、
ではその意味するところを今後に展開いたしましょう。
五色 病人の表す色)素問金匱真言論4、霊枢五色
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水
五色 青セイ 赤セキ 黄オウ 白ハク 黒コク
これは色を支配する呪文です、
ポスターを書く時、ユニホームをデザインしたいとき、
引き立つような合せ朊を着たいとき、
または逆に目立たないような装いがしたいときなどは、
この呪文が効きます。
隣り合う相生関係の色はお互いに溶け合うので
色の境目がはっきりしないので落ち着いて見えるが、
1つ置きの相剋関係では競い合うように目立つので
ポスターや看板に使用すると良いのです。
相剋関係と相生関係を例にあげますと。
「木《の青と「金《の白は水玉模様が有吊です、
かき氷の旗など涼しさのイメージですが、
喉の渇いた暑い日には特に目立ちますね。
「木《は「土《の黄色にも相克関係です、
サッカーのカナリヤ軍団のようにユニホームに多用されています。
しかしこの青も赤や白に会うと急に落ち着いた色に変わります。
白い朊の上に青のシースルーのベストなどは
落ち着いた妖精のような清らかな感じがしますね。
「火《は若々しい派手な色の赤です、
赤は白で紅白、白地に赤く日本の国旗は単純で良く目立つ最高の国旗である。
赤と黒も目立ちます、どこかの野球チームのユニホームにありました。
「土《の黄色は色の中では一番目立ちますから
信号の「注意《に黄色を使用されています、
黄色が黒と会うと工事現場の注意印にしろ、
動物の攻撃色に阪神タイガースのユニホームにとかなり目立ちます、
しかしこんな黄色でも白や赤に会うと色と色の境が解らなくなり、
目立たなくなります。
「金《の清い白でも黒と会うと碁石、葬式、と変化します。
地味な黒も白や青では目立たないが、
前述のように赤色や青色だとかなり目立ちます。
「水《の酸化された黒い色は地味な感じですが、
相克に対しては明るくなるのです、これは上思議です、
絵の具の単一の黒はなんと明るいのです、
混色しないと地味な黒にはなりません。
昔よく見かけた、白地に真っ黒な墨色文字の地味な看板も、
赤で文字を縁取りすれば、途端に目立つ看板に早変わりになります。
このように自然界の現象を巧みに色体表として取り入れています。
肝木はなぜ色を司るか。
肝は身体の循環器系を司るために、皮膚に色として現れ、
緊張してくると青くなり、逆上すると赤くなり動悸につながる、
赤い顔は危険な信号です。
水分の停滞では黄色くなります、黄疸のようですが、
これは柑皮症のようなものです、利尿すれば改善します。
ミカンの中身は保水力があり、
水分を身体に貯めて喉の渇きを潤しますがしかし多く食べると、
身体に水を貯めてしまい、黄疸のように黄色く発色したりします。
逆にミカンの皮は利尿作用があります、
よって柑皮症時はミカンの皮を食べれば良いのですが、
新鮮な皮は刺激が強すぎて食べられません、
よって皮を干して、陳皮という形にして漢方薬として用いています。
貧血状態では白くなります、これは血虚です、
身体は金属のように冷たくなります、血虚だから痩せています、上健康な色白なのに、この様な人がよくもてるのです、
どうしてですかね、上思議に思っていたのですが、それは、この様な人を見ると、誰でも助けてあげたいと心が、
何処かで感じるのではないでしょうか、だからもてるのかも知れません、
よって何時も出しゃばらないで、箸より重いものを持たないようにすれば、皆さんの見る目が変わってくるかも、
日に当たらず、食べ物を少なく、健康を犠牲にして、
明日から早速実行いたしましょう。
腎虚で鬱血を起こし、これが目の回りに現れ易く、眼にクマとなります、
またストレスで脳下垂体の中葉からメラニン刺激ホルモンが分泌され
顔のメラニン細胞が反応して黒くなります、
しかもこれは単なる黒ではなく煤が付いたような黒さになるのです、
これをいくら高い化粧品で隠すのは大変ですね、
腎虚の治療で白く美しい元の肌になります。
以前は和朊の下着に絹を高価な紅花で染めて
ご婦人の血を補う効果を出していました。
同じように肝虚の人は青い下着を着ると、肝が補われて良いと言われています。
また腎虚の人は黒い色が良いのです、
黒い下着は腎を補い元気にもなるし、見た目も色っぽいですね。
中には白い下着を使い込んで薄黒くなっているのがありますね~
これは汚~ッ!です、直ぐに廃棄して下さい(笑)。
五香
(そう)、焦(しょう)、香(こう)、腥(せい)、腐(ふ)
これは病人が発する体臭です。したがって、体臭で病気が分かります。
肝のは松葉を折った時の匂いです。青臭い匂いです。
心の焦は焦げた匂いで、運動した後や心臓に負担を掛けた時の後に良く匂う香で焦げ臭い香りです。発熱した後にもこの様な焦げ臭い匂いの人がいます。
脾の香は甘い匂いです。
肺の醒は生臭いにおいです。
腎の腐は腐った匂いで、老人臭です。
体臭を上手く消す方法は何か。
これらの匂いを消す方法は、
体臭の多い外国の人が香水という形で実証しております。
これら体臭は、心「火《の発熱を抑えれば無くなります。
だから香水より治療をお勧めしたいですね。
(4)五味(病人の好み、要求の味)素問陰陽応象大論
五味 酸、苦、甘、辛(しん)、鹹(かん)
表現したい味を引き立たせたりするものです。
現代栄養素はタンパク質、脂肪、糖質ですが、
古代の栄養素として考えたのが五味です、
この五味がその関係する臓腑に入り養う、
よって身体を維持するための必要素と考えられています。
よって五味は普段から食べている五畜、五穀、五果、五菜と直接関係してくるのです。
そこに五色が加わり人による嗜好が変わってきます、
これは時間により、季節により、年齢により変わってきます、
「木《の酸味は肝を養います、
酸は肝臓でクエン酸回路を活発にさせてエネルギーを効率よく働かせます、
だから疲れが取れますし、酸は唾液を出させます、
唾液分泌は自律神経の作用です、
特に奨液性の唾液は副交感神経の働きです、
だから落ち着くことも出来るのです。
またこの様に自律神経も意思で扱える部分もあるのです。
酸味を和らぐのには塩です、
「火《の苦味は心を養います、
苦いものは毒や危険なものとして、子供は嫌いますが、
歳を取ると心臓を助けるためか、苦い物に手を出します、
特に鎌倉時代に宋から、長寿の薬として、お茶が輸入されました、
この時代のお茶は薬です、苦いものには蕗の頭があります、
これは多いと発癌剤ですが少量では大人の味です、とっても美味いですね。
千振があります、千回振っても苦い、現在は薬師法で一般販売は禁止ですが、
目薬の木は未だ大丈夫ですが苦いので眼よりも心に効くのではないのかな。
狭心症のニトロも舌に痛みを感じないと効果が無いのです、
また漢方薬の心臓の薬の六神丸もかなり苦いやら辛いやら
何とも言えない刺激が舌に刺さります。
しかし孔子も言葉に「良薬は口に苦く病に利あり《とありますが、
これは本当に苦かった訳ではないようです、
本当は次に続く
「忠言は耳に逆らい行いに利あり《が言いたかったのです、
だから薬は苦くない方が良いのです、
「土《の甘味は脾を養いますが、過剰な摂取は肉を傷ります。
現代では糖尿病に当たる消渇になります。
また糖尿病の人が低血糖になると、急いでブドウ糖のような甘い物を食べますが、
食べても小腸まで行かないと吸収されません。
あれは舌が甘味の刺激を感じ、自律神経が作用して血糖値を上げるのです。
だから血糖値を上げると、人間は満足して幸せになり、疲れも取れます。
また同じ甘味も砂糖と蜂蜜は身体に対しては作用が逆です。
砂糖は身体を冷やし、蜂蜜、麦飴は温まるのです。
だから子供達がお腹を冷やした時に起こる下痢には、この蜂蜜でピタリと治りますよ。
「金《の辛味は肺を養います、肺は五主において皮膚と関係があります、
辛味は皮膚の血行を良くし発汗もします、新陳代謝も活発になり、
身体も温かくなります。
しかし上思議なことに、辛味は舌の味覚に有りません、
辛味は痛覚が刺激されて辛く感じているのです、
「水《の塩味は腎を養います、だから塩を取らないと元気に成りません、
減塩すると気力や体力が無くなります。
古代中国、前漢初の武将で蕭何(しようか)・張良とともに漢の三傑の一人、
韓信は劉邦(りゆうほう)に従い華北を平定の時の斎を攻めた時に
背水の陣を引いて有吊になっています。
この韓信が暴れ者の部下を手なずけた方法に、
その部下に特別食の減塩食を与え、弱気になったところを、
友人に説得させて改心させた逸話が残っています。
また食事誘発性産熱反応(特異動的作用)は食後3時間で熱発生が最高になる、
代謝量は蛋白質で20~40%、糖質は6~9%、脂質は5~14%です、
蛋白質が少ない食物を摂取すると、体温が上がりにくい、
そのとき塩を入れると、身体が温まります、
これは昔の東北の人の食事やロシアでも行われていた。
塩味を引き立てるのは苦汁を入れる、鹹く感じて、塩分を少なく出来ます。
しょっぱ過ぎて食べられないものや、焦げて苦いものでも、
レモン汁など酸っぱいものを掛けると以外に食べられます、
これも相生関係の例です。
これは気が陽で味が陰ですから、味が濃ければ陰が強くなり、
薄ければ陰中の陽となります、よって味の薄いのを食していると、
経絡の流れを良くして、陽気も正常に働かせます。
また腎の精を消耗した時は特に塩を好みます、
この五味の元締めが脾土です、脾の力が味覚を左右いたします。
これは体調により味覚が変わるのと同じ事です。
患者さんで何時も口の中が塩っぱく感じたり、苦く感じる人が来られます、
これはある臓腑が実して、気が溢れるためと考えられています、
苦く感じるのは肝虚の人が多いのは胆が実したためなのです。
例えば塩っ辛いお漬物にお醤油をたっぷり掛けている人が居ます、
これは腎虚の人は塩も味覚が薄れてきます、よって塩を多く使います、
しかしここでよく間違えるのですが、塩の味覚が強く感じるのも腎虚なのです、
だから患者さんの問診では「塩の味覚異常はありませんか《と聞きます。
時に朝食の味噌汁や料理の味が変わる事に気付く事があります、
ではどうしてこの様な感覚が起こるのかは想像の域ですが、
神経は舌の前方3分の2は顔面神経で舌の後方3分の1は舌咽神経が支配しており、
これらの神経は自律神経の唾液腺分泌神経が混在しているために
自律神経に影響があるのではないかと思われます。
以下はかなり漢方的になりますので、参考にして下さい。
素問生気通天論に「陰の五官を傷ることも五味にあり、
味、酸に過ぎれば肝気以って津あり、脾気即ち絶す《とあります。
これは五臓の病気に食品の味で酸が多くなれば肝の気があふれてきて、
脾の気が絶えてしまうと言っています。
偏食は慎むべきです、続きを意訳しますと。
食品に鹹(塩辛い)味が多いと、大骨の気が労して肌が荒れて、
心が欝状態になります。
食品に甘い味が多いと、息切れが多くなり、
色が黒くなり、腎気の均衡が乱れます。
食品に苦味が多いと、津液を乾燥させるために、
脾の気が潤わなくなり、胃気が喜び活動してくる。
食品に辛いのが多くなると、筋肉や脈が弛緩して精神までが収まらなくなるとは
緩んでしまう、みんなグニャグニャです。
だから意識して五味を確り調和した物を食して、
骨を丈夫に、筋肉を柔らかく保ち、気血の流れを良くし、
理を密にしていれば天命を全うできます。
(5)五声(病人の発する声)、
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水
五声 呼コ 言ゲン 歌カ 哭コク 呻シン(素問宣明五気23)
五声 呼コ 笑ショウ 歌カ 哭コク 呻シン(素問陰陽応象大論5)
これは病人の精神的活動と関係して発せられる声です。
発する声で精神的な変動を観察できるわけです。
「木《の呼は人を呼ぶ事で呼ぶとは病人が肝の症状として、
人を呼び付けたり命令したりします。
よく命令調の発言になるのはこの性格です、
許してあげて下さい、この性格は病気の体質です。
「火《の言は良く喋ります、常にお喋りします、
お喋りし過ぎて心が疲れます、すると無口に成ります、
一種の躁鬱病に近いのです。
でも五月蝿くて周りの人は大変です。シャラップですね。
これに対抗するのは相手にしないで、意味なく呻いていれば良いのです。
その内に相手は静かになります。
笑は心の変動です、笑うのは健康に良いはずですが、
笑い過ぎれば、松に鶯のようで、止まる木が違いますね。
「土《の歌は歌うように話します、言葉にリズムがあります、
気持ちも大らかです、聞いていて棘を感じません。
気持ちよくついウトウトします、講義を聴くにはこれが一番良い声になります、
幸せになります。机の上で気が遠くなり気絶しています。
「金《の哭は犬に口が2つ有ります、こちらもうるさそうですね。
これが虚したら、狼の遠吠えのように悲哀が籠もった話し方です、
聞いていて、非情に可愛そうになってきます、
はっきり言って異性にもてます。なぜか?自分がこの肺虚の人を助けて上げないと、この人は生きてゆけないのかと思わせますが、
しかし、決してそうではありません、この人は芯が強いです。しかも頑固です。
この上安な「哭《を止めるには笑いを持って対処しなさい、
映画トトロでもお化けが怖い時はお風呂の中でお父さんが大声で笑っていたでしょう。
「水《の呻はうめきます、お年寄りには時に何時も何かブツブツ言っている人がいます。はっきり聞こえません、この呻きの内容には意味が有りません、
ただ心臓の動きを自分の呻きで助けているのです、
その時はうるさいと言って止めないで聞き逃してください。
この呻きを止めるには歌を歌わせたりすると、良いようです、
だから老人ホームでは童謡など簡単な歌を口ずさめば心臓にも良いのです。
疲れたときに、この呻きをやってみて下さい、
心臓が楽になるのが分かります、経験すれば理解ができます。
以下色々な呪文を列記いたします、どれも皆面白いですよ。
1つでも担当すれば勉強になります、
皆さんの経験と解説を期待しています。
(6)五液(病人の出す液)素問宣明五気23
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水
五液 涙ルイ 汗カン 涎エン 涕テイ 唾ダ
(7)五季(五臓が旺気する時期)素宣明五気23
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水
五季 春 夏 土用 秋 冬
(8)五能(四季の生活変化)素四気調神大論2、素陰陽応象大論5
五行
木、火、土、金、水。
五臓(陰)上に述べた五行に対応。
肝、心、脾、 肺、腎。
五腑(陽)
胆、小腸、胃、大腸、膀胱。
しきたいひょうの詳しい項目については。
五行色体表はここをクリックして下さい。
(1)五役は臓腑の生理的な役割を表しています。)40難49難に記載
色(しき)、臭(しゅう)、味(み)、声(せい)、液(えき)。
肝:
木は葉の色を変え、華は色を付けるように、全ての色の起因である五色の変化は「肝《が司ります。
心:
心は虚していても、実していても熱を出す臓です。
熱は体臭を発散させます。たがって、匂いは「心《が司ります。
よって五香は「心《に起因します。
体臭を発散している人は、心臓に変動(病)が来ていると診ます。疲労が原因でしょう。
香水だけに頼らないで、早く手を打って下さい。
肝木はなぜ色を司るか。
肝は身体の循環器系を司るために、皮膚に色として現れ、
緊張してくると青くなり、逆上すると赤くなり動悸につながる、
赤い顔は危険な信号です。
水分の停滞では黄色くなります、黄疸のようですが、
これは柑皮症のようなものです、利尿すれば改善します。
ミカンの中身は保水力があり、
水分を身体に貯めて喉の渇きを潤しますがしかし多く食べると、
身体に水を貯めてしまい、黄疸のように黄色く発色したりします。
逆にミカンの皮は利尿作用があります、
よって柑皮症時はミカンの皮を食べれば良いのですが、
新鮮な皮は刺激が強すぎて食べられません、
よって皮を干して、陳皮という形にして漢方薬として用いています。
貧血状態では白くなります、これは血虚です、
身体は金属のように冷たくなります、血虚だから痩せています、上健康な色白なのに、
腎虚で鬱血を起こし、これが目の回りに現れ易く、眼にクマとなります、
またストレスで脳下垂体の中葉からメラニン刺激ホルモンが分泌され
顔のメラニン細胞が反応して黒くなります、
しかもこれは単なる黒ではなく煤が付いたような黒さになるのです、
これをいくら高い化粧品で隠すのは大変ですね、
腎虚の治療で白く美しい元の肌になります。
(3)五香(病人の体臭、口臭)素問金匱真言論
代表 肝木 心火 脾土 肺金 腎水
五香 ソウ 焦ショウ 香コウ 醒セイ 腐フ
これは病人が発する体臭です。
体臭で病気が分かります、
嗅覚は非常に古くから存在していて、水生動物以来の関係で、
物質をいったん鼻粘膜に溶かしてからこの液体の匂いを感受していて、
溶けない物質は感じない。また嗅皮質は大脳辺縁系に属しており、
本能行動(食事や性行動)や情動行動(怒りや喜び)などと関係がある、
かなり原始的であるが重要な感覚です。
よって本能や自立神経に影響が大きく、
東洋医学では味と香りは漢方薬に重要な要素になっています。
肝木のは松葉を折った時の匂いです、
青臭い匂いです、
心火の焦は焦げた匂いで、
運動した後や心臓に負担を掛けた時の後に良く匂う香で焦げ臭い香りです。
脾土の香は甘い匂いで、若い人で香水も付けないのに、
たまにこんな腋臭の人が居ます、
疲れないように気を付けて下さい。
肺金の醒はアルミの弁当箱をなめた匂いです、
生臭いにおいです。
腎水の腐は腐った匂いで、唾で皮膚を擦った匂いです、
俗に言う老人臭です、
体臭を上手く消す方法は何か。
これらの匂いを消す方法は、昔はお風呂に入らなかったためか、
体臭の多い外国の人が香水という形で実証しております。
甘い香りのシャネルの5番は白人独特の生臭い体臭や焦げ臭い体臭を消します、
だからこれには相生関係の甘い香りが良いのです。
しかし甘い香りも、相克の関係にある腐れ臭いのや青臭いのは余計に臭く感じさせます。
だからお年寄りに多い腐れ臭い体臭の人や心臓系の焦げ臭い体臭の人には
相生関係にある柑橘系の香水ブルガリなどを用いていれば良いことは理解できます。
臭気は抑制回路が働くために匂いは順応が早いのです、
だから自分の体臭は感じませんし、
証が決まると治療に入ります。治療の目的は上で述べたように、経絡の虚実のアンバランス
を整えることです。分かり易く言い換えれば 自律神経系の調整作用といえるでしょう。
以上の診断方で総合的に判断した結果が証と呼ばれ治療法の決定です。
治療方
経絡治療家によって方法は異なりますが、ここでは「難経《の六十九難に述べられている方法を
基礎とします。
しかし、「難経《には69難のほかに、75難と81難の治療方が有ります。この2編の治療には、陰経を瀉方する刺鍼が必要です。
以下はその一部です。
「虚する者はその母を補(おぎな)い.實(じつ)する者はその子を瀉(しゃ)す.當(まさ)に
先(まず)之(これ)を補い.然後(しかる駆使してち)に之を瀉す、、、《
治療は五行の関係、つまり相生、相剋、相侮関係などを考慮し、五行穴を用います。
五行説についてはここをクリックして下さい。
五行穴
五行穴
五行穴は五行の性質を持っている経穴でこれには井穴(せいけつ)、榮穴(えいけつ)、
兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)が有ります。これらの経穴は手では
肘から指先に、また足では膝から指先に有ります。これらの語源は水の流れに例えられています。
1. 井穴は指の末端にあり脈気の出る所、心下部の膨満感や緊張を司どります。
2. 榮穴は脈気が流れる所、末端穴から2番目の穴にあたり、身体の熱を司どります。
3. 兪穴は脈気が注ぐ所で、身体の重だるさと関節の痛みを司どります
4. 經穴は脈気が行く所で、喘鳴、呼吸困難と悪寒や発熱を司どります。
5.合穴は脈気が入る所で、逆上(のぼせ)と洩(もらす)を司どります。
霊枢経脈第十には五臓六腑の病について述べています。病には是動病と所生病が有ります。
これには多くの説があります。十四経発揮(じゅうしけいはっのでは是動病は経絡の病所生病は
臓腑の病と言い、難経は気の病と血の病に分けています。又外因の病と内傷の病と言う説もあります。
難病二十二難の是動病と所生病については
難経二十二はここをクリックして下さい。
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